ご挨拶


震災から5年が経ちました

東日本大震災において亡くなられた多くの方々へ、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

ご支援下さった皆様、
ボランティアにお越し下さった皆様、
全国の皆さまへご紹介して下さったメディアの皆様、
また国内のみならず海外からもご支援下さった多くの支援者の皆様、

 今日でまる5年になります。

 震災当日、私は磯島という松島にある小さな島の牡蠣処理場にいました。…目の前の地面がまるで生き物の様にうねり、海面が見たこともないくらいバシャバシャと跳ね上がり…、あの時の光景を今でも鮮明に覚えております。沢山のものが流されましたが、当時はただ目の前の状況を何とか少しでも良くしようと、衝動に駆られるまま夢中で動いていました。

 飲み水や食料の調達、暖を取るための燃料を分け合い、瓦礫撤去などをしながら2週間が経った頃、ようやく島と連絡が取れ、震災前日に住所を移したばかりの浦戸諸島に渡ることができました。
 その時は漁業を再開するといったところではなく、離島故にライフラインが断絶したままで、避難所として廃校になった小学校で皆が協力し合い、お母さん達はご飯の用意、男の人たちは瓦礫撤去に自衛隊からのヘリでの支援物資の受取りと、皆で役割分担をして共同で避難生活をしておりました。
 島に渡る前、「何とかしなければ」と強く湧き上がる思いだけを抱き、島へ渡ろうと決意してから、多くの偶然やご縁に恵まれ、沢山の方の協力を得て『うらと海の子再生プロジェクト』を立ち上げました。
 その時の様子は<ご支援・ご協力いただいた皆様へ>に記載しておりますが、本当に多くの皆さまのご支援・ご協力のおかげで、私たち浦戸諸島の漁業者はいち早く漁業を再開することが出来ました。本当にありがとうございました。

 震災当時に賜りました全国の皆さまからのご支援、「一口支援オーナー制度」へのお礼としてお送りさせていただいた海産物のお届けもひと段落がつき、ようやく一昨年、支援団体の皆さまのご支援により、浦戸諸島をはじめとした松島湾産の海の幸を直接皆さまへお届けするための『海の子Net.オンラインショップ』を開設することが出来ました。
 開店から2年程経ちましたが、大変ありがたいことにお届けさせて頂きました牡蠣やあさり、海苔にワカメにアカモクなど、大変ご好評をいただいており、ご利用くださる方も少しずつ増えてきております。これからも浦戸諸島をはじめ松島湾の旬の美味しい海の恵みを皆さまへ紹介してまいりますので、ご用命頂けましたら大変嬉しく思います。
 そして「海の子Net.」では、これからの本格的な“復興”へ向け、新たに『海の子サポーター』 の募集を行っております。少しずつではございますが、多くの皆さまのご賛同を賜り、今後とも継続的にご協力を賜われましたら大変幸いでございます。
詳しくはオンラインショップ、以下のページをご覧くださいませ。
⇒『海の子サポーターのご案内


 またこの度、震災直後より浦戸諸島へ多大なご支援を下さっている国際NGO 特定非営利活動法人オペレーション・ブレッシング・ジャパン(以下OBJ)さまと、ソフトウェア会社大手のSAPジャパン株式会社さま、一般社団法人うらと海の子再生プロジェクトの3社による『若手漁師育成プロジェクト』の活動の軌跡をOBJさまが映像にまとめてくださいました。浦戸諸島、松島湾の漁師たちの「いま」と「これから」を是非ご覧くださいませ。
https://player.vimeo.com/video/157521451(25分10秒)

 これまでの5年間は、復旧から復興を目指した5年であったように思います。次の5年は、その目指していた『復興』を形にしていく5年間となるよう、皆さまのお気持ちを胸に、頂いたご支援・サポートを有効に活用させて頂き、ご期待にお応え出来ますようこれからも一歩ずつ前へ歩んでまいりたいと思います。
 しいては浦戸諸島のみならず塩竈、松島湾、そして東北再生の一端を担えるよう微力ながらも頑張ってまいりますので、引き続き「うらと海の子再生プロジェクト」並びに「海の子Net.」をどうぞよろしくお願い申し上げます。


平成28年3月11日
うらと海の子再生プロジェクト
代表 小泉 善雅